メグロS8 その後です。
取りあえず前回はキャブの段取りが出来たので、もう一つの依頼事項であるクラッチを点検して見ました。
さて、クラッチを取り出してみて驚きです。
すでに使用限度を超えていました。摩擦板の一部は行方不明ですネ~
まあ、40数年一度も交換されずに今まで使い続けられたのですから、そちらの方が凄い事だと思います。
今の現行車のクラッチは40年使えるかな?
クラッチ板とハウジングは張替えに出します。(このメグロはクラッチハウジングその物が一枚分のプレートの役割を担っています)
バラしたついでにケース内の点検と清掃をしておきます。
左側に見えるギアはセルモーター用のアイドルギアです。しかしこのセルモーターがとんでもないシラ物で、このセルを使ってエンジンを始動出来るのは十台に一台有るか無いかのシラ物です。
巨大で重いセルを付けて無理やりクランクを回そうとする所に難が有るようです。
本人に聞いたところやはりセルは作動しないとの事でしたので、この際重いセルはお役御免で取り外す事にしました。
これが今回お役御免のセルモータです。
プライマリーカバーと比べて見るとその大きさが解ると思います。
早速クラッチ板の張替えが出来て来ました。
その間、外したついでにカバーのバフ掛けとセルを取り外した時のカバーを作っておきました。
張り替えたクラッチを組み込みキャブを取り付けて完成です。
セルが無くなったのでエンジン周りがすっきりしました。
キャブ取り付けは車体には一切加工をしていませんので10分も有ればオリジナルに戻す事も可能です。スロットルワイヤーやエアクリーナーもノーマルのままです。
今回 キャブ変更に使ったパーツはZ1用インマニ、KMX200用VM26(スターター部分をワイヤー式からツマミ式に変更)Z1000用エアークリーナーパイプ、パイロットジェット#40 メーンジェット#125 130 135各1個
サイドカバーを取り付けて完成で~す。
インテークパイプのギザギザもカバーを付けてしまえば見えません
結果はと言うと、始動性が良くなりました。チョークを引けば今の時期でも一発で始動します。スロー系もセッティング済みなので、アイドリングも安定しています。後は走行をしてメイン系を調整すれば完了で~す。お疲れ様でした。2010/11/22(月) 午前 0:24